Ogura Laboratory
Nagahama Inst. Bio-Sci. Tech.

Introduction

Who We Are

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地球上のすべての生命は起源を同じくしており、遺伝情報の比較から生物の進化・多様性プロセスを明らかにできる。次世代ショートリードシーケンサだけでなく、第三世代ロングリードシーケンサなども活用しつつ、機械学習などの新しい解析技術を取り入れ多様な研究を展開。

ゲノム比較 異なる特徴を有する近縁種や、似た特徴を有する遠縁種のゲノム比較から、その特徴の基盤となる遺伝メカニズムを解析。
遺伝子発現比較 様々な状況の遺伝子発現ネットワークを比較から生物の様々な機能メカニズムを解析。
進化プロセス解析 オーソログ遺伝子を種分岐順に調べ、遺伝子の新機能の獲得プロセスを解析。
集団内多様性解析 生物集団、細胞集団などの塩基多型や発現プロファイル多型を表現型と合わせて解析することで、表現型に関係した遺伝子を同定。

Researches

頭足類を用いた脳神経系研究

頭足類は5億年以上前の先カンブリア紀に脊椎動物とは分岐し、独立に高度なカメラ眼や脳神経系を発達させた。脳神経系比較モデルとして、原始的なオウムガイやラボで飼育できるヒメイカなどを用いて比較ゲノム・トランスクリプトーム解析から脳神経系進化の鍵を探索。一つの遺伝子から複数の転写産物を産み出す選択的スプライシングが関与していることを発見。

生物由来の接着剤

生物由来の接着剤の研究。普通の接着剤と異なり、接着・剥離が簡単で、水中で使用でき、無毒で生分解性があるため、医療用接着剤として有望。医療用接着剤は世界で一兆円規模の成長市場だが、現在普及している医療接着剤は主として化学合成由来で生体への安全性などが不安視されている。

細胞の多様性

ひとつの個体の内部であっても細胞には多様性があり、様々な役割を果たしている。一細胞レベルで遺伝子発現多様性を解析することが可能なシングルセルトランスクリプトームを用いて、病気になる前の未病シグナルの検出を目指す。分子予防医学の最新展開で、Quality of Lifeの向上が可能に。

共生システムの進化

生命の最大の躍進のひとつである葉緑体の獲得。現代においても一部原生動物が緑藻を細胞内共生させており、植物が10億年前に経験した進化イベントを現在進行形で経験中。ミドリゾウリムシとクロレラの細胞内共生システム解明のために、共生・非共生クロレラの比較ゲノムやホスト-シンビオント・トランスクリプトーム研究を行い共生のスイッチを探る。将来的には人工的な細胞内共生を目指し共生デザイン研究も視野に。研究の過程で進化プロセスが不明な巨大ウイルスの挿入痕跡も発見。

ハビタットDNA

消化管内容物や生息域のプランクトンをDNAシーケンサで調べて生き物が何を食べてどのような生活スタイルを持っているのか観察するハビタットDNA分析、環境中の水をDNAシーケンサにかけるだけでその水域の生物叢がわかる環境DNA分析。次世代シーケンサが可能にする新たな生態・環境調査手法を開発。5年以上食事を取らずに生活したダイオウグソクムシの消化管の中身は?飼育環境下でエサを食べないヒメイカの幼生は自然界で何を食べている?などを明らかに。

解析手法の開発

Selected Works

Profile

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小倉淳

教授

Education
1998: BSc University of Tokyo
2000: MSc University of Tokyo
2003: PhD. Graduate University for Advanced Studies
Career
2003: Postdoc @National Institute of Genetics
2004-06: Postdoc (JSPS) @Tohoku University
2004-06: Postdoc @Harvard University
2007-08: Asst. Prof. @National Institute of Genetics
2008-12: Asst. Prof. @Ochanomizu University 2012-13: Lecturer @The University of Tokushima
2013-2019: Assoc. Prof. @Nagahama Institute of Bio-Science and Technology
2019-: Prof. @Nagahama Institute of Bio-Science and Technology
Editorial Board
BMC Genomics, Associate Editor
Human Genomics, Editorial Board

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〒526-0829
滋賀県長浜市田村町1266
長浜バイオ大学
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